37 ハリネズミと雪の花
出演者名:人形劇団ひぽぽたあむ
開演情報:8月8日(月)10:00〜ふるさと会館
カテゴリ:人形劇
公演案内
ノルシュテイン監督のアニメーション「霧につつまれたハリネズミ」の原作者でもあるS・G コズロフが人形劇にために書き下ろした脚本を、新しい出演者を迎え、衝立の後ろで演じ、観客には人形しか見えないタイプの、片手遣いの人形劇ならではの作品として丁寧に作りました。
明日は新年の前のお祝いの日。くまくんは高熱を出してしまいます。病気を治すことができるのは「楽しそうの花」だけだと聞き親友のハリネズミは雪の森へ飛び出しますがどこにも見つかりません。「このままだと自分も死んでしまう」追い詰められたハリネズミは、、。ロシアの森を舞台にした、お話も美術も音楽もシンプルで美しく、人形に俳優の手がじかに入っている暖かさと親しみやすさに加え、幻想的な美しさにあふれた舞台です。片手遣い人形劇へのイメージを拡げる作品として、また、シンプルな人形の「表現」を受け止める力は、同時にマスクの下の人々の想いを受け止める力となるようにと念じながら届けたいと思います。
劇団紹介
ひぽぽたあむは、片手遣いの人形をこよなく愛しています。
私たち演者は衝立の後ろに隠れていて観客の皆さんには人形しか見えません。人形の胴体に直に人の掌が入る片手遣い人形の、柔らかく温かな存在感を大切にお届けしたいのです。掌のもつ特徴から、確実でしなやかな動きを創ることができます。その単純な構造からは思いもかけないような、大胆な表現や新鮮な表情を表すこともできます。古くからある形式ですが、その世界は深く豊かで、見る人の想像力をかきたて、心に直接訴える強い力をもっています。 そんな世界を余すことなくご覧いただくために理想観客数を100名程度としています。私たちと観客の皆様はもちろん、お客様同士も感じあい、影響しあい、交わいあえたら💛どんなにか嬉しいことです。生の舞台ならではの愉しさはそんなところにもあるのではないかと、近頃ますます感じています。さらに「口も目も動かないはずの素朴な人形が、まるで表情豊かに、まるで生きているように見える」と言い切る人形劇観劇者の言葉は、まだしばらく続くだろう「マスク生活」においては、マスクの下の人の想いを豊かに受け止める力として発揮されると信じています。こんな時だからこそ人形劇を!と声を挙げたいと思います。